鍼の長さ、太さ、形
長さ(鍼体長)と太さ(鍼体径)
長さは尺貫法とメートル法の二つが使われており、太さは番と号の二つで決められている。例えば鍼体長40mm、鍼体経0.20mmφの鍼は古来の呼び名では(1)寸3(分)3番鍼と呼ばれる(括弧内は省略されることが多い)。主に日本でよく使われる長さと太さを以下に示す。
鍼体長(10mm~150mmの17種類)
1寸 1寸3分 1寸6分 2寸 2寸5分 3寸
30mm 40mm 50mm 60mm 70mm 90mm
鍼体経(10号~50号の21種類)
1番鍼 2番鍼 3番鍼 4番鍼 5番鍼
16号鍼 18号鍼 20号鍼 22号鍼 24号鍼
0.16mmφ 0.18mmφ 0.20mmφ 0.22mmφ 0.24mmφ
但し、中国鍼では太くなるにつれて号数は小さくなる。0.38mm(28号)~0.28mm(32号)がよく使われる。
鍼先(鍼尖)
鍼尖の形には以下の5種類がある
・スリオロシ形:打鍼法で用いる形の鍼。御園意斎が発見した。鍼体の根部から順次細くしたもので刺入しやすく曲がりやすいものであり、疼痛を与えやすい。
・ノゲ形:鍼尖の上部約15mmぐらいのところから細くしたもので刺入しやすく曲がりにくいものであるが疼痛を与えやすい。
・卵形:鍼尖が卵のように丸味をおびているので曲がりにくいが刺入しにくく、刺入時に鈍痛感を与えやすい。
・松葉形:鍼尖の少し上から細くして、ノゲ形と卵形の中間の形にしたもので、刺入しやすく疼痛も少ない。現在使われている鍼である。
・柳葉形:撚鍼法で使う鍼。松葉形より少し鋭利にしたもの
刺鍼法
鍼を皮膚に入れるまでの鍼術。
撚鍼法:中国より伝わり、杉山和一の管鍼法が広められるまで主流であった方法。鍼管を使わずに直接皮膚に入れる。現代でも中国では主流であり、諸外国でも行われている。
打鍼法:安土桃山時代の御薗意斎によって考え出された。主に腹部の治療に使われる。元々は鍼の柄を小槌で叩いて1~2分ほど刺入する方法であるが、刺痛(切皮痛)が激しいため現代では刺入しない鍼(提鍼)を使うことが多い。
管鍼法:鍼を鍼より短い鍼管に挿管して若干出た柄を叩いて皮膚に刺入する方法。日本での主流である。ドイツ、韓国など海外でも行われている。詳しくは下に述べる。
管鍼法
上でも述べたが、管鍼法は杉山和一が作り出した刺鍼法である。鍼管の刺激によって切皮痛を激減出来るため日本では主流の刺鍼法となっている。鍼を鍼管と呼ばれる管の中に入れ鍼管からでた鍼柄を叩いて皮膚に刺入する。刺入後は鍼管を外し、各種手技を行う。 杉山和一は当初、撚鍼法による刺鍼術を体得しようと山瀬琢一に師事していたが、どうしても上達せず山瀬琢一に破門を言い渡されている。その後実家に帰る途中、江の島で偶然石につまずいて転び、その際に竹筒に入った松葉が痛みもなく足に刺さるという経験をし、鍼を管に入れて操作するという手技を考案したとされている。
鍼管はステンレスや硬質プラスチック(ディスポーザブル鍼)で出来ており、円筒形、六角形、八角形、穴あき鍼管など種々のものがある。基本的に円筒形以外は視力障害者用の用具であるが、実際には術者の好みによるところが大きい。長さは使用する鍼によって変える必要があり、使用鍼より1分5厘(約4mm)短いものを使う。
低周波鍼通電療法
中谷義雄が良導絡調整療法においてEP鍼で直流電流を数秒間流したのが始まりである。何回か繰り返せば低周波鍼通電療法的になるが、数秒間の直流でも患者に負担がかかる。 その後雀啄術に変わる方法として、筑波大学(発明者は不明)が開発した方法で、複数の鍼を打ち、そこに平板電極を接続して 1 - 3 Hz、1 - 5 mA の交流通電(1 - 5 mA の交流でも0.2mAの一桁上の電流のため痛みを伴う)を行う。手で行う雀啄術でも3Hzが限度である。また0.2mAの鍼通電でもできる鰐口電極等が開発された。症例によって周波数は異なり、30 - 50 Hz 程度を用いることもある。 1 - 3 Hzや30 - 50 Hzを連続通電とすると、連続通電以外に間を置いた間隔通電、遅いHzと速いHzをミックスさせた粗密通電、音楽リズムがベースの1/fリズム通電がある。これらは慣れを防止する方法でもある。30 - 50 Hz 程度の高いHzは、鍼通電では痛みを生じるので、兵頭正義によりSSP通電療法が開発された。現在鍼灸治療を含めて、これらの療法が広く行われている。筑波大学式低周波鍼通電療法参照。 適応症は上記のホームページにあるが、心臓疾患的な症状のある人は、低周波鍼通電療法は不適応である。むしろ従来の鍼灸治療が適している。
(出典:ウィキペディア)
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長さは尺貫法とメートル法の二つが使われており、太さは番と号の二つで決められている。例えば鍼体長40mm、鍼体経0.20mmφの鍼は古来の呼び名では(1)寸3(分)3番鍼と呼ばれる(括弧内は省略されることが多い)。主に日本でよく使われる長さと太さを以下に示す。
鍼体長(10mm~150mmの17種類)
1寸 1寸3分 1寸6分 2寸 2寸5分 3寸
30mm 40mm 50mm 60mm 70mm 90mm
鍼体経(10号~50号の21種類)
1番鍼 2番鍼 3番鍼 4番鍼 5番鍼
16号鍼 18号鍼 20号鍼 22号鍼 24号鍼
0.16mmφ 0.18mmφ 0.20mmφ 0.22mmφ 0.24mmφ
但し、中国鍼では太くなるにつれて号数は小さくなる。0.38mm(28号)~0.28mm(32号)がよく使われる。
鍼先(鍼尖)
鍼尖の形には以下の5種類がある
・スリオロシ形:打鍼法で用いる形の鍼。御園意斎が発見した。鍼体の根部から順次細くしたもので刺入しやすく曲がりやすいものであり、疼痛を与えやすい。
・ノゲ形:鍼尖の上部約15mmぐらいのところから細くしたもので刺入しやすく曲がりにくいものであるが疼痛を与えやすい。
・卵形:鍼尖が卵のように丸味をおびているので曲がりにくいが刺入しにくく、刺入時に鈍痛感を与えやすい。
・松葉形:鍼尖の少し上から細くして、ノゲ形と卵形の中間の形にしたもので、刺入しやすく疼痛も少ない。現在使われている鍼である。
・柳葉形:撚鍼法で使う鍼。松葉形より少し鋭利にしたもの
刺鍼法
鍼を皮膚に入れるまでの鍼術。
撚鍼法:中国より伝わり、杉山和一の管鍼法が広められるまで主流であった方法。鍼管を使わずに直接皮膚に入れる。現代でも中国では主流であり、諸外国でも行われている。
打鍼法:安土桃山時代の御薗意斎によって考え出された。主に腹部の治療に使われる。元々は鍼の柄を小槌で叩いて1~2分ほど刺入する方法であるが、刺痛(切皮痛)が激しいため現代では刺入しない鍼(提鍼)を使うことが多い。
管鍼法:鍼を鍼より短い鍼管に挿管して若干出た柄を叩いて皮膚に刺入する方法。日本での主流である。ドイツ、韓国など海外でも行われている。詳しくは下に述べる。
管鍼法
上でも述べたが、管鍼法は杉山和一が作り出した刺鍼法である。鍼管の刺激によって切皮痛を激減出来るため日本では主流の刺鍼法となっている。鍼を鍼管と呼ばれる管の中に入れ鍼管からでた鍼柄を叩いて皮膚に刺入する。刺入後は鍼管を外し、各種手技を行う。 杉山和一は当初、撚鍼法による刺鍼術を体得しようと山瀬琢一に師事していたが、どうしても上達せず山瀬琢一に破門を言い渡されている。その後実家に帰る途中、江の島で偶然石につまずいて転び、その際に竹筒に入った松葉が痛みもなく足に刺さるという経験をし、鍼を管に入れて操作するという手技を考案したとされている。
鍼管はステンレスや硬質プラスチック(ディスポーザブル鍼)で出来ており、円筒形、六角形、八角形、穴あき鍼管など種々のものがある。基本的に円筒形以外は視力障害者用の用具であるが、実際には術者の好みによるところが大きい。長さは使用する鍼によって変える必要があり、使用鍼より1分5厘(約4mm)短いものを使う。
低周波鍼通電療法
中谷義雄が良導絡調整療法においてEP鍼で直流電流を数秒間流したのが始まりである。何回か繰り返せば低周波鍼通電療法的になるが、数秒間の直流でも患者に負担がかかる。 その後雀啄術に変わる方法として、筑波大学(発明者は不明)が開発した方法で、複数の鍼を打ち、そこに平板電極を接続して 1 - 3 Hz、1 - 5 mA の交流通電(1 - 5 mA の交流でも0.2mAの一桁上の電流のため痛みを伴う)を行う。手で行う雀啄術でも3Hzが限度である。また0.2mAの鍼通電でもできる鰐口電極等が開発された。症例によって周波数は異なり、30 - 50 Hz 程度を用いることもある。 1 - 3 Hzや30 - 50 Hzを連続通電とすると、連続通電以外に間を置いた間隔通電、遅いHzと速いHzをミックスさせた粗密通電、音楽リズムがベースの1/fリズム通電がある。これらは慣れを防止する方法でもある。30 - 50 Hz 程度の高いHzは、鍼通電では痛みを生じるので、兵頭正義によりSSP通電療法が開発された。現在鍼灸治療を含めて、これらの療法が広く行われている。筑波大学式低周波鍼通電療法参照。 適応症は上記のホームページにあるが、心臓疾患的な症状のある人は、低周波鍼通電療法は不適応である。むしろ従来の鍼灸治療が適している。
(出典:ウィキペディア)
ラベル: 中国伝統医学
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